私たちは「住まい」が子育ての重要な場であると考えています。子どもには健康で探究心旺盛で伸び伸びと育って欲しいと願います。そして将来社会の中でしっかりと自立した大人になって欲しいとも思います。どんな子育てをしたいのか、どんな大人になって欲しいのか様々であると思いますが、共通する重要ポイントは生活習慣家族コミュニケーションいつでもどこでも学習 この3つです。
これらが自然と毎日の生活の中に組み込まれていく「住まい」を提案します。

親子間家族間で生活していく中で身につくものです。小さい頃からの積み重ねでクセづきます。起床就寝時間を守ったり、帰宅時のうがい手洗い、着替えや片づけ、食事の摂り方等々家の中で毎日行われる全ての事のしつけです。生活習慣を身につけることによって、自分自身が楽に暮らせると同時に他の家族とも気持ちよく一緒に生活でき、更には社会へ出ても他人に迷惑をかけなくなるでしょう。基盤ができ上がっていると大きくなってから多様な環境下に置かれてもしっかりと自立できるでしょう。「しつけ」というと親にとっては負担と感じますが、子ども自身が自ら率先して習慣づけられたり、親のちょっとした気配りや声掛けでできるようになったりするしかけを散りばめた住まいを提案します。

子どもは親から愛情をたっぷり注がれていると安心し、そこから興味を持ったり行動をしたりします。「安心感」を持たないと踏み出そうという気持ちになりません。まずは親の近くで一緒に居ること、そしてコミュニケーションをとること。子どもが愛されている、大切に思われていると自覚できれば次第に行動範囲を広げていきます。そこで思う存分「探究心」を働かせて活動したり、他人とのコミュニケーションを広げて仲間を作ったり、人格が形成されていきます。家族とのコミュニケーションを土台とした暮らしをすることにより、お互いを尊敬し理解し合う姿勢も身につきます。より良いコミュニケーションの取り方として「川の字就寝」を推奨します。親子で一緒に寝ることはかけがえのない幸せです。布団に入りながら絵本を読むのもよし、今日あったできごとを話すもよし。親も子も本当の意味でのリラックスができる時間です。布団の上げ下ろしも生活習慣として身につきます。コミュニケーションをたくさんとれるよう住まいの中に「わくわく感」を引き出すしかけを提案します。たとえば玄関やキッチンのアーチ壁、おうち図書館、スキップ等わくわく感から気持ちがほぐれ共有する家族への親近感もわいてきます。

子どもは子ども部屋で学習するもの、そう決めつけていませんか。特に小さい頃は親の近くで「安心」しながらでないと学習がはかどりません。逆に言えば「安心」さえすればいつでもどこでも学習できるのです。テレビをつけていたり来客があったり横で家事をしていたりと集中できないのではないかと思われがちですが、フタを開けてみるとそんな雑音や邪魔と思われるような事を体験しながら学習した子の方が集中力が高いというデータも出ています。そして社会へ出て仕事に就いた時、一つの事だけに没頭して仕事ができるという環境はまずありません。いくつかの案件を抱えながら仕事をしています。つまり、どんな環境下でもやるべき事に集中できる力をつけることが大事だと考えます。もちろん子どもが自ら今日は一人で静かに学習したいと言うならそうさせてあげてください。子どもが勉強嫌いになるのは、親と離れて子ども部屋に隔離されるという感覚ともう一つは、わからない時一人で解決できず前に進めないということです。宿題をする時、家事をしているお母さんの横でやりながら、そっとアドバイスをもらう、テレビを見ているお父さんに解き方を教えてもらう、わからなければどうやって翌日学校へ持って行ったらよいか相談する等によって、前に進めていけるのです。